陶器で作った雑種犬

chocogura2009-03-26

子供の頃から親や周りがあきれるほど動物がとにかく大好きで、
犬と見れば大型小型関係なく寄って行き、
猫と見れば細い路地を付いて入って行くというやや困った子供でした。
最近ようやくあの犬にふれたい!と思っても我慢できる大人になりましたが
幼い頃は欲望のまま、近所のビルの入口で飼われていたマスティフ犬と遊んだりしていました。
ある日いつものように犬と遊んでいるとビルの入口前に黒くて大きな車が止まり
ビルから黒スーツの若い男性が数人出てきて、
車から降りてきた車椅子に座ったおじいさんに頭を下げていました。
……そうです。そうなんです。
子供ながらも、さすがにしまったと焦りました。
しかしそのおじいさんが私の頭をなでながら、いつでもまた遊びに来たってなと言ったので、
嬢ちゃん好っきやなぁと若スーツに声をかけられたり、
おやつをあげる役目を譲ってもらったりしながら通っていたことは両親には秘密でした。
しばらくして、巨体で誰にでも甘えるマスティフにしつけが必要ではと気付いてしまったらしく、
訓練所に行ったきり、若スーツたちもいなくなり、会えなくなってしまいました。
その当時は残念に思っていましたが、今から考えるとそれで良かったんでしょうねぇ。